ふ
負圧(ふあつ)
2つの圧力差のある空気に対して、圧力が低い空気の状態を「負圧」と言います。高い場合を「正圧」と言います。空気は圧力の高い方から低い方へ流れます。
ファイバーボード(ふぁいばーぼーど)
木の繊維を集めて合成樹脂で固めたボードの総称です。「繊維板」とも言います。ファイバーボードは密度により、「ハードボード」、「MDF」、「インシュレーションボード」に分類されます。
ファブリック(ふぁぶりっく)
本来は、織物や布地のこと。インテリアでは、室内で使用される布類の総称です。「カーテン地」、「ラグ」、「家具の張地」などを指します。
フィニッシュネイル(ふぃにっしゅねいる)
仕上材や家具などに用いる仕上げ釘のことです。フィニッシュネイルは、一般の釘と違って釘頭が無く、仕上面より沈みこませて用いる釘で、廻縁や幅木、押入れなどの化粧ベニヤや化粧壁材(化粧合板)などを、その見たままの状態で取り付ける場合に、フィニッシュネイルと接着剤などで固定します。フィニッシュネイルを現場では略して、「フィニッシュ」と呼ばれています。
フィンガージョイント
(ふぃんがーじょいんと)
木材の端部を、指と指を組み合わせたようにジグザグに切削加工して、相互にはめ込んで接着する接合方法のこと。集成材に採用されています。
風水(ふうすい)
土地のもつ神秘的な力を信じ、その力が人々に及ぼす吉凶禍福を占う中国古来からの説のこと。近年、家相占いなどとして、日本でも関心を集めている。
フープ筋(ふーぷきん)
鉄筋コンクリート構造の柱の主筋を拘束する囲い筋のこと。一般的に150mm以下の間隔で巻き付ける。また、梁の場合は、「スターラップ」と言い、間隔は、250mm以下かつ梁成の3/4以下とする。
フェノール樹脂(ふぇのーるじゅし)
フェノール類とアルデヒドを縮重合して作られる熱硬化性の樹脂で、商標名「ベークライト」で知られている。電話機などの成型品のほか、化粧板の基材、合板の接着剤、電気絶縁性を利用した配線器具などに使われています。
フォーカルポイント(ふぉーかるぽいんと)
注視点、目を引く点のことを言います。和室の「床の間」、洋室の「暖炉」や「ニッチ」などが、フォーカルポイントにあたります。ひとつの空間にひとつのフォーカルポイントをつくると、メリハリのあるインテリアになります。
フォームタイ(ふぉーむたい)
壁などのコンクリート施工に際して、型枠の間隔を一定に保ち、締め付けておくためのボルトのことを言います。
歩掛(ふがかり)
ある作業を行う場合の単位数量または、ある一定の工事に要する作業手間ならびに作業日数を数値化したもののことを言います。
葺き土(ふきつち)
瓦を葺く場合に、瓦桟を用いない場合に用いる土のこと。粘土、川砂、藁すさを混交して使用するが、上等なものは南蛮土(粘土、石灰、揉みすさ)を用いる。
吹付けタイル(ふきつけたいる)
外壁仕上用の厚塗りの吹付材で、主に合成樹脂などの結合材とけい砂・寒水石・軽量骨材などが主原料の複層仕上塗材のことです。3層で厚さ1〜5mm程度の凹凸模様などに仕上げるもので、汚れにくく、水洗いができ、防水性を高めたものに「弾性タイル」があります。
複合サッシ(ふくごうさっし)
内側を木製 または 樹脂製のフレームに、外側をアルミ製のフレームにしたサッシのこと。
複層ガラス(ふくそうがらす)
2枚の板ガラスの間に乾燥空気を入れて密閉し組み立てられたガラスで、「ペアガラス」とも呼ばれています。断熱性・遮音性に優れ、結露防止にも対応している。
袋張り(ふくろばり)
壁紙やクロスで壁を仕上げるようなとき、下地となる和紙などの周囲のみ糊付けして、中央部には糊を付けない張り方のこと。袋張りに対して、全面に糊を付けて張る方法を「べた張り」と言います。
(ふすま)
和室に用いられる建具で、木で骨組みを行い両面に襖紙を張った戸のこと。片側が廊下や洋室の場合は、建具の厚みを厚くして「戸襖」として対応することが一般的です。また、襖紙には、手漉き和紙の本鳥の子、抄紙機によって作られる鳥の子、一般的に安価でよく使われている新鳥の子、ビニール襖紙などがあります。
伏図(ふせず)
上から見下ろした形状が記載された図面(見下げ図)で、主に構造図に用いられる図面のこと。「基礎伏図」・「床伏図」・「梁伏図」・「小屋伏図」などで、縮尺は1/100若しくは1/50程度。尚、意匠図の「天井伏図」と鉄筋コンクリート造の構造図の「梁伏図」は見上げ図で表現されています。
付着強度(ふちゃくきょうど)
コンクリートに鉄筋が固く付着していること。また、その強さのことを言います。コンクリートが鉄筋の滑りに対して抵抗する、その抵抗の最大限を付着強度と言い、コンクリートの収縮により鉄筋に圧縮力が加えられ、また、セメントの化学作用により粘着力が働くためと考えられている。付着強度は、鉄筋の表面の状態、形状、大きさなどにより変わる。尚、付着強度は付着力とも言われます。
普通合板(ふつうごうばん)
木材を薄くむいた単板(ベニヤ)を木目が直交するように重ねて貼り合せ、表面に塗装などせず、貼り合せた木地のまま一般用途に使う合板のこと。尚、普通合板に使われる樹種は、主に南洋材を用いた「ラワン合板」と、内装材として用いられる国産材の「シナ合板」などがあります。
太め釘(ふとめくぎ)
耐久性を確保するために溶融亜鉛メッキにて防錆処理を施された釘のこと。太め釘の長さは、金物を取り付ける部材の寸法から定められていますが、元来、枠組壁工法用金物(Cマーク表示金物)の接合具として開発されたため、枠組工法の部材寸法に応じた長さとなっています。尚、釘の長さは側材厚の2.5倍以上、また 側材の厚みは釘径の6倍以上が標準的な対応です。
不動産登記簿(ふどうさんとうきぼ)
土地や建物の所在、面積、所有者の住所、氏名などを記載した公の帳簿のこと。「表題部」、「甲区」、「乙区」に別れており、表題部には不動産の表示に関する登記が、甲区と乙区にはその不動産についての権利に関する内容が記載されています。
不燃材料(ふねんざいりょう)
通常の火災時に燃焼せず、有害な煙やガスを発生しない建築材料の総称です。鋼材、コンクリート、石綿スレート、瓦、煉瓦、ガラス、モルタル、漆喰などが認定されています。不燃材料は、準耐火構造や防火構造にする場合には、一定の部位に不燃材料を使う必要がある。また、燃焼に至る時間が比較的に遅く、火災初期の発煙量も少ない建築材料を「難燃材」と言い、難燃合板、難燃繊維板、難燃プラスチック板などがあります。
踏込み床(ふみこみどこ)
床の間の形式で、床框がなく和室の畳面と同じ高さに地板(床板)だけを設けた形式の床の間のこと。
踏面(ふみずら)
階段のステップ部分を指します。また、その寸法を「踏面寸法」と言い、建築基準法で寸法が定められている。
フラット35(ふらっと35)
住宅金融支援機構と民間金融機関が提携してできた新しい住宅ローンで、特徴として、長期固定金利であること、融資額が最高8000万円、保証料や繰上げ返済の手数料がかからないこと、また、優良住宅取得支援制度(フラット35S)によって優遇金利が受けられるなどがあげられる。フラット35は、金融機関と借入者の間の住宅ローンを住宅金融支援機構が買い取り、それを担保とした債券を発行して資金を調達しています。
フランス積み(ふらんすづみ)
煉瓦の積み方一種で、各段に長手積みと小口積みを交互に並べ、小口の縦芯(センター)と上下に積まれた長手の縦芯が必ず揃わせる積み方のこと。ベルギー全土からフランス東北部のフランドル地方の積み方から、正確にはフランドル積みと言います。
フレーム式(ふれーむしき)
システムキッチンのシンクや洗面カウンターの洗面器の取り付け方法のひとつで、ステンレスのフレームで固定して取り付ける方法のこと。
フレキシブルボード(ふれきしぶるぼーど)
「繊維強化セメント板」の一種です。セメントと補強繊維を原料に高圧プレスで成形した不燃材。一般的に軒の天井材やビルトインガレージの壁などに使用されています。
フロアスタンド(ふろあすたんど)
床に置く可動式の照明器具のこと。部屋のコーナーやテーブルの脇などに置く背の高いものと、床面を照らして落ち着き感を出す背の低いものがあります。また、「フロアランプ」とも呼ばれ、装飾と光による演出効果を高めるために使用されます。
フロート板ガラス(ふろーといたがらす)
最も一般的な透明ガラスで、熔融金属の上にガラス素地を流し、火造りのまま連続製造されるガラスのこと。平滑性に優れ、透視像や反射像のゆがみは殆どありません。
フロストガラス(ふろんとがらす)
透明ガラスの表面(片面のみ)を薬品処理(フッ酸による科学的な加工)して細かく滑らかな凹凸を施したガラスのこと。間仕切り壁に使われることが多いですが、柔らかく光を通すため、インテリア家具にもよく利用されます。フロストガラスとすりガラスはよく似ていますが、フロストガラスの方がすりガラスに比べて極めが細かく、柔らかい透明感があります。すりガラスは白っぽい印象を受けます。また、フロストガラスの方が割れにくく、汚れにくいという特長があります。
武家造り(ぶけづくり)
鎌倉時代の武家の住宅の形式をいうが、様式的な独自性は乏しく、今日では寝殿造りに包含され、室町時代以降は書院造りに発展しました。。また、城下町における武士が住んだ屋敷は武家屋敷と呼ぶことが多い。
ブラインド(ぶらいんど)
スラット(羽根)を回転させることで採光を自由に調節でき、窓からの光を優しくコントロールできるウィンドウトリートメントです。一般的にブラインドとは、横型の「べネチアンブラインド」を言い、縦型は「バーチカルブラインド」といいます。尚、ベネチアンブラインドは、イタリアのベネチアで誕生したことからベネチアンブラインドと呼ばれている。
ブリード汚染(ぶりーどおせん)
シーリング材と外装の塗膜が化学反応をおこし、仕上げ面の塗膜が粘着性を持ち、ホコリを吸い付けてしまう現象のこと。ノンブリードタイプのシーリング材はこの現象が起こりにくいことを示しています。
ブリティッシュカントリースタイル
(ぶりてぃっしゅかんとりーすたいる)
英国のカントリースタイルで、家具はオーク材やパイン材などを使い、素朴でシンプルな木の家具や石造りの家など、イギリスの田舎暮らしスタイルが特徴。
ブリティッシュスタイル(ぶりてぃっしゅすたいる)
インテリアスタイルの一種で、イギリスの伝統的なスタイルのこと。マホガニー材による重厚感のあるアンティーク家具や、花柄やチェックのファブリックが特徴です。
分岐回路(ぶんきかいろ)
分電盤からの配線系統。一般に使われる電気器具・機器類は分岐回路において使うことになっており、通常、1分岐回路では15Aまでとされている。
分筆(ぶんぴつ)
登記簿において、一筆になっていた土地をいくつかに分割することを言います。
分離発注(ぶんりはっちゅう)
ひとつの工事をふたつ以上の業者に分けて発注する形式のこと。住宅建築では、木工事や外装工事、内装工事、設備工事などを分離する方式が多い。
プラスター(ぷらすたー)
鉱物質の粉に水を加えて練り混ぜた塗壁材料の総称です。本来は漆喰を指すが、ドロマイトプラスターや石膏プラスターなども含めていうことが多い。ドロマイトは白雲石を原料とする消石灰。
プラスター塗り(ぷらすたーぬり)
鉱物質の粉末と水を練り合わせた塗り壁で、石膏を主材にした「石膏プラスター」と、白雲母を焼いて水和熟成させた「ドロマイトプラスター」があります。石膏プラスターは、水硬性で、凝縮も速く、乾燥における収縮が少ないため亀裂が生じにくく、仕上がりが白く美しいと言う特徴がある。また、ドロマイトプラスターは、混練りが容易で作業性に優れています。一般的にプラスターと言うと「ドロマイトプラスター」を指し、天井や壁の塗り仕上げに用いられています。
プラスチック(ぷらすちっく)
熱や圧力を加えることにより成型加工ができる有機高分子物質の総称で、「天然樹脂」と「合成樹脂」とがあり、一般的に合成樹脂のことをプラスチックと呼び、「熱硬化性樹脂」と「熱可塑性樹脂」に大別されます。尚、合成樹脂製品でも、繊維、塗料などはプラスチックとは呼ばれません。
プリント合板(ぷりんとごうばん)
合板の表面に模様や木目を印刷したものを言います。
プルスイッチ(ぷるすいっち)
照明器具や換気扇などに付けられた、ひもを引くことで作動するスイッチのこと。キッチンの流し元灯や高い位置に付けられる器具や和室などに使うペンダント照明に多く用いられています。
プレカット(ぷれかっと)
大工さんが図面をもとに柱や梁に墨付けをし、木材の仕口や継手を手加工で行なっていた部分を、コンピューター制御による機械で全て行い、手加工によって生じやすい品質のバラツキをなくし、現場の省力化、工期短縮を計る工場生産システムのこと。
プレストレストコンクリート
(ぷれすとれすとこんくりーと)
PC鋼線などを使用してその部分にあらかじめ圧縮力を導入したコンクリートのこと。コンクリートは、引張りに対する抵抗力が小さいため、コンクリート構造物の引張りが生じる部分にひび割れが発生し易くなります。そのような場合(パイル、ポール、長大橋、建築物の梁など)にプレストレストコンクリートが用いられます。
プレゼンテーションボード
(ぷれぜんてーしょんぼーど)
仕上材や建具、照明器具、家具などのインテリアエレメントについての提案を、クライアントに示すためのボードのことです。ひと目で提案内容が解るように、材料見本、色見本、製品写真やスケッチなどを厚手の台紙に張り、インテリアコーディネーターの仕事においては、重要な表現手段です。
プロバンススタイル(ぷろばんすすたいる)
外壁は塗り壁、屋根はテラコッタなどの瓦屋根を用い、室内は塗壁で、床はタイルや石が用いられた南欧スタイルのこと。
プロペラファン(ぷろぺらふぁん)
プロペラ状の羽を回転させて空気を吸い込み、排気する換気扇で、壁に設置した換気扇が代表的。プロペラファンは、最も一般的なファンで、静圧が低くダクトなどの抵抗があると極度に風量が減少するため、戸建住宅の直接排気用として使用します。ただし、外部の風圧の影響を受けやすいと言うデメリットがあります。他にもシロッコファン、ターボファンがあります。
ファイナンシャルプランナー
(ふぁいなんしゃるぷらんなー)
個人のライフプラン(人生設計)を財政的な面から総合的にアドバイスしプランを立て実行を手助けする「家計のホームドクター」的存在の事を言います。
ファサード(ふぁさーど)
建物の正面のこと。一般的には玄関のある面を言いますが、外観として重要な面であれば、側面または背面もファサードとも呼ぶ場合があります。
ファンコイルニット
(ふぁんこいるゆにっと)
温度調整された空気を供給する小型の空調機器のこと。送風機(ファン)、熱交換機(冷温水コイル)、フィルターなどを組み合わせて一体としたもので、一般に窓際に設置される。部屋ごとの制御が容易なので、病院やホテルの個室に使用されることが多い。また、換気や湿度調整の機能をもたないのが弱点です。
フィラー(ふぃらー)
埋めたり、詰めたりするもの。詰物。埋め物のこと。システムキッチンやシステム収納家具などで、壁との間にできた隙間を埋める部材。また、小さな凹凸のある面などに塗装する際、平らにするために用いる塗料。
風圧力(ふうあつりょく)
風による建物に加わる水平力のこと。建物の高さ、形状、地域により風圧力は変わてきます。
フーチング(ふーちんぐ)
布基礎の底版部。建物の上からの荷重をフーチングで分散し、地盤の支持力を増すために幅を広くした部分のこと。
フェデラル様式(ふぇでらるようしき)
18世紀後期から19世紀全期にかけて、アメリカでは古典的な様式が流行したが、連邦制度が成立した時期に当たるので、連邦(フェデラル)様式と呼ぶ。イギリスにおけるヘップルホワイト、シェラトンらの様式や、フランスのアンピール様式を模したものが中心となったもので、コロニアル様式の後のアメリカで広まりました。
フェンス(ふぇんす)
柵、囲いのことを言います。ブロックの塀に代わり、アルミや木のフェンスで敷地を囲うケースが目立ってきた。適度に見通しがきいて、外から見ると閉鎖的な印象が少なく、内側からは囲われている安心感もある。また、素材・デザインを門扉とコーディネートできる商品が多く出て、価格が手ごろでシンプルなデザインのアルミ形材製、曲線を生かした装飾的な雰囲気がつくれるアルミ鋳物製、ガーデニングブームで注目を集める木製のフェンス(ラティス)などが主流です。
深基礎(ふかぎそ)
一般の基礎より、根入れ深さが深い基礎のこと。深基礎は、地盤の高低差や傾斜がある場合などに発生します。
葺き足(ふきあし)
瓦葺きや化粧スレート葺きなどの屋根において、一つの瓦の下端よりその下の瓦の下端までの長さのこと。
吹付仕上げ(ふきつけしあげ)
塗装を行なう際、スプレーガンで塗料を吹付け、仕上げる工法のこと。塗料が噴霧されるため、均一な塗膜を作り出すことができ、内外装を問わず利用されている。
吹抜(ふきぬけ)
二層以上に渡って床を設けず、天井が高い空間のこと。玄関やリビングなどに用いられます。
吹寄せ(ふきよせ)
格子や障子の桟などで、2本あるいは数本の間隔を狭め、他のものとの間はやや大きく開けて並べる形を言う。
複合フローリング(ふくごうふろーりんぐ)
木質系材料からなる床板(フローリング材)のこと。表面加工その他所要の加工を施したもので、合板や集成材などの木質材料を基材としています。表面に木材の薄板を張り合わせたもの(天然木化粧)と合成樹脂オーバーレイ、塗装、プリントなどの加工を施したもの(特殊加工化粧)とに分類されます。複合フローリングは、無垢フローリングのような暴れはなく、住宅メーカーや工務店などの標準仕様の床材として多く用いられています。
(ふし)
木材では、幹の中に枝としての組織が残っている部分のこと。製材した際に明瞭な跡が残り、「生き節」、「死に節」、「抜け節」などの種類があります。尚、柱材や板材で、どこにも節の跡が見えないものは「無節」といって、上級材とされています。
襖縁(ふすふち)
襖の外周部の4周の縁を指し、襖の強度を増す役割と、ふすまを開閉する際、手アカなどで襖紙を汚さないようにする役割をはたす。襖縁は、主に木製縁が用いられ白木仕上げか、若しくは、カシューなどの塗り仕上げが用いられます。
付帯工事費(ふたいこうじひ)
建物の本体工事費以外にかかる工事費。また、別途工事費のこと。古い家や工作物の解体工事や地盤改良などの費用と、門扉や車庫、塀、造園などの外構工事など。さらに、本体工事費に含まれなかった部分の給排水工事や空調工事、照明器具取付工事なども附帯工事として計上される。これらの費用は見積もりに計上されなかったり、建築工事と別の専門業者に頼むケースもあり、予算オーバーの原因になりがちなので注意が必要。
普通鋼(ふつうこう)
炭素鋼材で軟鋼に属する鋼材のこと。一般に建築にて広く使用されている一般構造圧延鋼材には、種類としてはSS330、SS400、SS490、SS540などがある。
フックドラグカーペット(ふっくどらぐかーぺっと)
一本の刺繍針で、パイルを刺しこんでゆく手工芸的なカーペットのこと。フックドラグカーペットの製法は、タフテッドカーペットと同じで、ハンドタフテッドとも呼ばれ、パイルの長いもの、短いもの、密なもの、粗いもの、カットパイルやループパイル、ハイ&ローループ、色数等を自由な作品が作るラグマットやタペストリー、大きいものは、劇場の緞帳なども製造可能です。
不動産(ふどうさん)
土地とその土地に建っている建物を指すことが一般的。
不動産取得税(ふどうさんしゅとくぜい)
不動産の取得に際して、1回だけ課せられる税金のこと。土地と建物それぞれにかかります。
不同沈下(ふどうちんか)
建物の基礎の沈下が一様でなく、建物に亀裂(クラック)が入ったり、傾いたりすることを言います。
船底天井(ふなぞこてんじょう)
天井の中央が両端より高くなって勾配がついた天井のこと。船底天井は、船底を上にしたような形状に由来する呼び名で、数奇屋造りの住宅などに使われている。勾配をより強くした天井を屋形天井(やがたてんじょう)または、拝み天井(おがみてんじょう)と呼ばれています。
踏板(ふみいた)
階段の踏面(ふみづら)の板のこと。尚、踏板の有効奥行き寸法から、蹴込み寸法を減じた寸法を「踏面寸法」と言います。
文机(ふみづくえ)
床に直接座って使うタイプの背の低い机のこと。字を書いたり本を読んだりするための座卓。
フラッシュ戸(ふらっしゅど)
骨組みに合板などを張って、表面を平らに仕上げたドアのこと。また、単に、表面に凹凸ない戸を「フラッシュ戸」と呼ばれています。
フランス落し(ふらんすおとし)
扉、または窓框に浅く彫りこんで取り付ける金物で、扉や窓が閉じた状態で施錠するときに固定する、上げ落とし式の棒状の金具を用いた戸締まり金具のこと。一般的に親子扉や両開き扉の子扉、若しくは鍵が付いていない扉の下部に設けます。
フランス丁番(ふらんすちょうばん)
軸をくるむナックルが2管でできていて、ドアを締めると軸の部分だけが見え、取り外しが簡単にできる丁番のこと。
不陸(ふりく)
壁や床面がでこぼこで水平・垂直でない症状のこと。
フレキシブルダクト(ふれきしぶるだくと)
曲げ施工がある程度自由にできるダクトで、材質はアルミ・鉄・樹脂・グラスウールなど、さまざまな材質のものが有る。
フレンチカントリー(ふれんちかんとりー)
フランスのカントリースタイルで、無垢材の床張りに、漆喰塗りの壁、明るい色みのファブリックなどが特徴です。フランス南部のプロヴァンス地方のスタイルで、「プロヴァンススタイル」とも言われています。
フロアヒンジ(ふろあひんじ)
ドアクローザーの床に埋め込むタイプのこと。フロアヒンジは、ドアの軸下の床に埋め込んでドアの重量を受け、その開閉スピードを制御し、ドアが急に開いたり閉じたりしないように、開閉スピードを調整することが可能です。また、ドアを定位置でストップさせる機能のフロアヒンジもあります。
フローリング(ふろーりんぐ)
木の床材で、材質、塗装、加工方法で趣が異なる。フローリングには、大きく分けて単層フローリングと複合フローリングとがあります。
粉末消火器(ふんまつしょうかき)
一般的な消火器で、消火剤(粉末)を炭酸ガスなどの高圧ガスで放射、粉の種類によってABC粉末とBC粉末がある。放射の粉末で一気に消火しますが、再燃することがあり、放射時間が短いため、消火に技術を要します。また、強化液消火器に比べ軽く持ち運びが容易ですが、室内では粉のため見通しが悪くなります。
歩掛かり(ぶがかり)
必要とする単位(m・㎡など)当りの資材標準数量や労働者の標準人工数などを表す。歩掛りが、工事金額の算定根拠となる。
ブナ(ぶな)
広葉樹の一種です。ブナ科の落葉高木。白っぽい色で粘りがありますが、狂いやすく変色もしやすい。しかし、曲木には最も適した材で、椅子、テーブルに多く使われています。
ブラケット照明(ぶらけっとしょうめい)
壁面に付ける照明器具のこと。部屋に奥行きが生じ、広く見せる効果があります。
ブラッシュ・カットパイル(ぶらっしゅ・かっとぱいる)
カーペットのカットパイルの一種です。パイルの長さは通常5〜10mm程度までで、カーペットの表面が均一になるようシャーリング(勢毛)仕上げをしている最も一般的なカットパイル。
ブリキ板(ぶりきいた)
低炭素の鋼板(薄鋼板)の両面にすずをメッキした金属被覆鋼板のこと。ブリキ板は、耐食性をもち、外観は美しく、ハンダ付けが容易にできる。また、すずは人体に無害なので、古くから食品の缶詰用缶、食器をはじめ広く使われています。尚、ブリキの種類には、電気すずメッキ処理を施した「電気メッキブリキ」と溶融すずメッキ処理を施した「熱せきブリキ」があり、また、その形状は、板状のものとコイル状のものがあります。
ブレーカー(ぶれーかー)
電気回路に一定以上の電流が流れると、回路を自動的に遮断する装置のこと。遮断機、サーキットブレーカーとも言われています。
分電盤(ぶんでんばん)
外部に設けられている電気配線(本線)から、配電されてきた電気を住宅内に分岐するための機器のこと。住宅用分電盤は、樹脂などの箱形をした形状で、中には、電気を配電するたくさんの分岐回路のほか、漏電が発生すると、自動的に電気を遮断する漏電遮断機や、電気の契約容量や電線の許容電流を超えた電気が流れたときに作動する配線用遮断機がおさまっています。最近では、家庭内で使用する家電製品が増えるとともに、パソコンや床暖房など大量の電気を使用するものが普及してきたことにともない、必要な回路数は増加する傾向にあります。
プッシュプルドアハンドル(ぷっしゅぷるどあはんどる)
開き戸についたハンドルを、軽く押したり(プッシュ)、引いたり(プル)するだけで開閉できるものを言います。力をかけずにワンタッチで操作でき、ダブルロックを組み合わせたプッシュプル錠を玄関ドアなどに使うことが多い。劇場の非常口など、大勢の人を収容する施設の出入口に設ける「押し棒」もプッシュプル錠のひとつ。「パニックバー」または「パニックロッド」とも言う。両開き戸などに使われる戸締り金物。レバーハンドルを回すと、上下にボルトが突き出て固定されます。
プラスターボード(ぷらすたーぼーど)
石膏を芯材として、その両面と側面をボード用紙で被覆したボードのこと。耐火、防火、遮音、断熱性能があり、室内の仕上の下地材として使用されます。水廻りには「耐水プラスターボード」、準耐火建築物には「強化プラスターボード」が用いられます。また、「石膏ボード」とも呼ばれています。
プラ束(ぷらづか)
1階の床組で、大引を受ける床束の一種で、合成樹脂でできた既製品の床束のことです。また 鋼製束もあります。
プリーツスクリーン(ぷりーつすくりーん)
スクリーンにプリーツ加工(ヒダ加工)した布などを上下に昇降させて開閉するタイプのウィンドウトリートメントのこと。ロールスクリーンが引き下げたときに平面になるのに対し、プリーツスクリーンにはギザギザのヒダが入ります。スクリーンを引き上げると、そのヒダがたたまれるように下から上がっていきます。ちょうどブラインドとロールスクリーンの中間のようなイメージで、遮光・採光を自在に操れます。和風からモダンまで、幅広いコーディネートに対応でき、やわらかい光と陰影を演出することができます。
プルボックス(ぷるぼっくす)
電線管などの配管工事で、電線の接続や取り出し、器具の取り付けのために設ける鋼板製などの箱のこと。
プレキャストコンクリート
(ぷれきゃすとこんくりーと)
コンクリートの製造設備が整備された工場、または、建設現場に設置された仮設工場で、練りまぜ、打設、養生までを一貫して行い、完成品として建設現場に運べるようにしたコンクリートの部材、または部品のこと。プレキャストコンクリートは、工期を短縮できること、品質の向上と均一性が確保されることなどの特長をもちますが、製品を組み合わせてつくる構造物は一体構造物にはならず、部材の接合に種々の工夫を施さなければならない欠点があります。主に、まくら木、ブロック、防護柵、建物の壁などに用いられています。
プレナー仕上(ぷれなーしあげ)
材木表面の凹凸を削って仕上げるための電動工具。その電動工具を使って仕上げることを「プレナー仕上げ」と言う。構造材の表しなど、木材の素地仕上げの場合によく行なわれる仕上です。
プレハブ(ぷれはぶ)
前もって主要部材を工場で生産し、それを現場で組み立てたり設置する建築工法のことを言います。住宅の場合、プレハブ住宅と呼ばれ、構造材の種類によって、木質系、鉄骨系、コンクリート系に分かれています。尚、鉄骨系は、軽量鉄骨を使うものが最も一般的ですが、重量鉄骨のものも普及しています。